次回の問題
  • 商法V(手形法・小切手法)卒業試験《レポート試験》
    担当 松嶋隆弘

     下記の5問の中から任意の一問を選択し、解答しなさい(A4レポート用紙5枚以内、ワープロが望ましい。)
    1.交付欠缺に関する最高裁判所判決は、いかなる手形理論に立っていると思われるか。
    2.意思表示の瑕疵に関する最高裁判所判決は、いかなる学説に立っていると思われるか。
    3.手形行為独立の原則に関し、最高裁判決はどのように判示したか。またそれはいかなる学説に立っていると思われるか。
    4.手形法17条に関する「いわゆる河本フォーミュラ」の内容と根拠を説明しなさい。
    5.白地手形の消滅時効に関し、満期白地とそれ以外の白地とで違いがあるか。白地手形の時効中断、補充兼の消滅時効につき意識しつつ論じなさい。

連絡事項
 出席の管理は厳格です。後出しは絶対に認めません。
 
 講義への出席について、何人かの学生から同じような質問を受けたのでここで一括して回答しておきたいと思います。すでに述べているとおり、私の講義はできるだけ平常評価を重視したいと思います。毎回予習を求め、しかも毎回当てていくのですから、そのような努力をした学生にできるだけ報いたいという趣旨です。ただ、ごく一部で変な噂が流れているそうですが、ただ出席したら自動的に優がつくというのは全くの出鱈目です。毎回予習をして講義に積極的に「参加」した場合に、そのことを評価するというだけです。
 また、1回や2回欠席しただけで、除籍するということもありません。その点も安心してください。
 
 本講座と関連する講座として、金融法(松村芙二夫先生)、証券取引法(中曽根玲子先生)があります。併行履修をお勧めいたします
 
 この講座の受講に当っては、民法を履修済みであるか少なくとも併行履修している必要があると考えます。民法の学習がまだの学生に対しては、さしあたり次の民法の入門書(のいずれか)を読むことをお勧めいたします。
  • 山川一陽『新 民法のはなし』(国際書院)
     分かりやすく書かれた民法の入門書です。ざっと民法を見渡そうとする学生に向いています。
  • 米倉明『プレップ民法』(弘文堂)
     これまた分かりやすい民法の入門書です。ただやや本格的かもしれません。
講義概要
 この講座は、講学上「手形法・小切手法」と呼ばれる分野を対象とする。年度は、手形法・小切手法の解釈にとどまらず、広く決済法制の全体像を提示することに努めたい。
 将来法曹を志す者及び企業取引の法規制を学びたいという意欲のある者の受講を歓迎したい。本講座では、学生の主体的学習を促すという観点から、できるだけ学生にあてて答えさせるという演習的要素を取り入れたプロブレム・メソッドによる講義をしていきたい。具体的には、あらかじめ、司法試験の過去問をも含む事例問題をこのホームページを通じて学生に告知する。講義では、右問題の予習を前提として、学生にあてて答えてもらう。したがって、受講に際しては、相当の予習・復習が要求されるということを予め覚悟されたい。講師としても、一年間の受講により、受講生がこの分野における相当の実力を得られるよう、努力するつもりである。
 受講者の質問はいつでもメールで受け付ける。遠慮なくメールしてほしい。
講義項目(平成20年度)
 事前の予習が受講の条件となります。
 予習もしてこない不勉強の学生は迷惑ですから、受講を遠慮してください。
回数 日時 講義項目 問題
第1回 4/15 ガイダンス
第2回 4/22 手形・小切手の経済的意義、手形法の法源、手形・小切手以外の決済制度(ネッティング、ファクタリング、振込等) 第1問
第3回 5/13 有価証券の意義 第2問
第4回 5/20 手形要件に関する諸問題 第3問
第5回 5/27 署名に関する諸問題 第4問
第6回 6/3 交付欠缺・手形理論に関する諸問題 第5問
第7回 6/10 手形行為と意思表示の瑕疵 第6問
第8回 6/17 手形行為の代理 第7問
第9回 6/24 代理権の濫用、手形偽造 第8問
第10回 7/1 手形行為と名板貸、手形行為と会社法356条 第9問
第11回 7/8 裏書に関する諸問題 第10問
第12回 7/15 裏書の連続 第11問
第13回 9/16 善意取得 第12問
第14回 9/30 人的抗弁の切断 第13問
第15回 10/7 後者の抗弁と二重無権の抗弁 第14問
第16回 10/14 融通手形と見せ手形(付:手形割引) 第15問
第17回 10/21 手形行為独立の原則 第16問
第18回 10/28 白地手形に関する諸問題1 第17問
第19回 11/11 白地手形に関する諸問題2 第18問
第20回 11/18 変造に関する諸問題 第19問
第21回 11/25 手形法における実質関係と形式関係との乖離1 第20問
第22回 12/2 手形法における実質関係と形式関係との乖離2 第21問
第23回 12/9 手形の支払段階に関する問題 第22問
第24回 12/16 手形保証、手形の時効・利得償還請求権 第23問
第25回 1/13 為替手形・小切手 第24問
第26回 手形・小切手の電子化、チェック・トランケーション、決済制度の電子化と電子債権法制 第25問
第27回

教科書
  • 落合誠一・神田秀樹編『手形小切手判例百選(第6版)』(有斐閣)
  • 教科書は第1回目の講義においていくつか紹介する。私がかかわったものとして、大野正道・松嶋隆弘・大久保拓也『入門手形法・小切手法』(システムファイブ、2006年4月)がある。
  • 判例百選は必携である。教科書については、第1回目の講義において若干のガイダンスをする予定である。いずれにせよ、図書館などでの相当な予習が必要となるはずである。
参考書
  • おいおい指定いたします。
受講に際しての留意点
 上記のとおり、本講座は、インターネット等のマルチメディアを取り入れた講義を予定している。そのため、受講に際しては、インターネットを利用できることが必要である。
 学生にあてるという本講座の性格上、平常出席を重視する。
 継続出席できない学生は受講を遠慮されたい。
成績評価等
 学年末試験よりも平常出席を重視する。履修に際しては、この点を留意されたい。